けいまさんですけど

死ぬ気でやってりゃ、そりゃ死ぬわ

はじめに

うだうだと書いていたら2017年になっちまったぜ!あけましておめでとう!!!!!

というわけで、2016年に観た映画の感想を書きたいと思います。
特に遠慮無く書きたいと思いますので、ネタバレが嫌な人は読むのを控えたほうが良いかもしれません。

1. オデッセイ

まず今年1本目がオデッセイ。
マット・デイモンが火星にやむなく取り残されて、創意工夫をしつつ生き延び、なんとか地球とコンタクトを取りつつ、いろいろあって死にかけたりしつつも地球に帰還するという話です。
これは先にアカデミー賞ノミネートとかで話題になっていたし、あらすじもだいたい聞いていたので、上映されたらすぐに観に行こうと決めていた作品でした。

感想としては「とても良かった」。

この映画は、ものづくりに関わる人は観るとグッとくるんじゃないかなぁ。
こういう映画ってどういうわけか挑戦に対する脅威の成功率になりがちというか、なにか挑戦する、成功する、なにか困難がやってくる、うまく回避する、みたいな、主人公が万能すぎる問題があるように思いました。
しかし本作は、うっかりミスなどで大失敗をするシーンも描かれています。そこが妙なリアリティを産んでいて、感情移入しやすいように思いました。
あと、筋書きをメチャクチャにするアホが出てこないというのも観ていてスッキリしました。一部ブレーキ踏んでる人もいるんですが、それは彼なり、彼のもつ組織の理があるからそうしているというところが分かるので許される。

2点気になったところとして、「ピンチヒッターとしての物資輸送用ロケットが中国のロケットだった」ことと「ビニールハウス大爆破(もしくはロケット打ち上げ後)から脱出までの間が全く描かれていないところ」が気になりました。
とは言え、前者が欧州や日本だったりしたらそれはそれで普通すぎるし「歴史的快挙!」みたいにならない(TIME紙の表紙は飾らないだろう)ので、
まぁそんなもんかなぁと思ったり(しかしスタートレックで中国パねえって思ったりしました、後述)。
後者はあえてそうしたんだろうか、というところですが原作小説読んでないのでなんとも。。。

2. デッドプール

デッドプールは「アメコミ作品だけどかなり風変わりだぞ」みたいな口コミを見ており、おお、それは気になるな、ということで観たくなりました。
ちなみにデッドプールはマーベルコミック作品でして、これはDCコミックスと並ぶ2大アメコミ出版社のひとつでございます。

感想としては「まぁまぁ良かった(アメコミ知識が要求されるので、存分に知っている人はもっと楽しめたかも)」

この映画というかこのキャラは、所謂「なんかあって正義やってる系ヒーロー」ではなく、そもそも正義とか悪とかあんま関係ない感じです。
とはいえ観ている我々からすれば、デッドプールがボコっている相手は死んでもいい理由があるみたいな気持ちがあるわけで、そこにあんまり意味が無い。
むしろ正義がどうあるべきとかを気にしていたのはX-MEN側だったのが印象的でありました。

あと、このキャラは「第4の壁」を躊躇無く破壊してくるので、見ていてかなり斬新な感じでした。
ただ、どうしても我々日本人が翻訳されたものを見ても、英語圏の言い回しの面白さとかが伝わりづらかったりして、笑いどころを外すということが多々ありました。
(俺の隣で映画を見ていた人がゲラゲラ笑っていたタイミングでそれほどクスリとも来なかったので、文化的な差とかもあるんだろうか)
あとは、マーベルコミックに限らずアメコミであるとかハリウッドスターに詳しいと、より楽しめると思いました。

アクションシーンはとても良く出来ており、デッドプール自身は「低予算映画」とか言ってましたが、そんなことは微塵も感じさせない映画でした。

3. シン・ゴジラ

2016年の邦画を語る上で、「君の名は。」と本作は切っても切り離せないんだろうな、と思います。
総監督が庵野秀明ということで、いったいどんな作品に仕上がるのかと頭をひねったりもしましたが、とはいえ上映が開始されるまでは、いつもどおりそれほど「ヨッシャ観に行くぞ」感はなかったです。
そんな僕が観に行く決意をしたのは、やはりツイッターなどの口コミ情報でした。

感想としては、「サイコー!」。

邦画に対しては実のところ一切の期待すらしていないタイプでしたが(ただ色々言えるほど邦画を見ているわけでもないので、随分身勝手な「期待」であったりします)、それ故に本作は非常に斬新に見えました。
邦画には切っても切り離せないと言っても過言ではない、恋愛要素とかそういうたぐいのものが一切ありません。
ほとんど視聴者を置いてけぼりにしているかのような出演者の台詞回しは、ある種のオタクの会話のようにも見えます。
第1形態での「えっなにこれ・・・w」みたいなフォルムのゴジラが、進化・変態を経てお馴染みのフォルムになったかと思えば、想像以上の暴力で我々の街に襲いかかる。
テレビ、ラジオの大メディアだけでなく、SNSやスマホの動画などの市民メディアの目線も入っていたりと、「21世紀のゴジラ」というよりも「2011年以降のゴジラ」と言えるかも知れません。

公開当時、3.11(東日本大震災)と並べてシンゴジラを言及する流れもあった気がするので、あえて自分もそれをしてみると(こういうときでもないとこんなこと書かないのでw)、
3.11が起きたあの日の僕は大学生で、ちょうどその前日まで東京旅行をしていました。
東京から徳島へ行く深夜バスから帰ってきたのがちょうどあの日で、帰ってきてすぐに僕は疲れて寝てしまいました。
目が覚めてTwitterを見ると、いつもより数倍早くタイムラインが流れていました。最初なにがあったのかまったく理解できず、ニュースサイトやUstreamでのNHK勝手配信を見て、何が起こったのか理解しました。
それで、僕はあの時、政治的にも技術的にも敗北だったように感じました。
「なんだかんだ言ってもなんとかなるだろう」「大地震でもそれほど人は死なないだろう」と思っていたけど、(あのとき必死で頑張っていた人たちには本当に申し訳ないが)全てのそういう希望とかがなんの根拠もない絵空事だったのだな、と思ってしまった。

それから5年経って、シン・ゴジラで描かれる「内閣」の、不細工でがっかりする感じなんだけど着実に問題解決をしようとしている、そして結果それを為し得た描写を見て、
「果たして今を生きる我々の政治でこれほどうまくやれるのだろうか?」と思ってしまった。

シン・ゴジラで描かれる政治や人々を、「フィクションで夢見ることしかできなくなったのか」と嘆く見方もあるし、僕は最初そういう見方を多少なりともしていたのですが、
あえて、それを「我々もそうあろうと思えばできるのだ」という希望の映画だと見ることにしたいです。

いづれにせよ、シン・ゴジラのBlu-ray予約しちゃったw

4. スタートレック BEYOND

時折無性に映画を観に行きたくなることありませんか?
ちょうど本作が上映されている頃にそういう気持ちになったので、行きつけの映画館に観る作品を決めずに立ち寄って、適当に選んだのがこれでした。
スタートレックは実は過去作ひとつも見たことがなかったです。。

感想としては、「まぁまぁ良かった」。

ストーリー自体は割とベタな印象を受けたけど、それ故にスタートレック初見の自分でもふつうに楽しめたので、いやはやハリウッド脚本偉大。
ストーリーよりもむしろ、本編が始まってすぐの権利ロゴがダラダラっと出てくるところで、アリババ・ピクチャーズとかが出資しているのが分かり、
中国(というかアリババグループ)すげー!!!!!みたいな気持ちになった。
あとドバイとかサウジとかのオイルマネー国がエンドロールにあったりなど、スタートレックのワールドワイドに愛されっぷりが垣間見えるのが凄かったです。

中身の話をすると、近年よく描かれるようになったダイバーシティ、特に同性愛を受け入れる描画なんかがある(とはいえ解説サイトを観てやっと気がつく感じでしたが)とか、
まぁそもそもスタートレック自体が人種や星人の枠を超えて協力し合ったりする話なので、とてもテーマに合っている描画だったと思う。

5. 劇場版 艦これ

実は観てました。
アニメから映画になった作品を観たのは(エヴァ新劇場版を除くと)初めてかもしれません。

感想としては、「まぁまぁ良かった」。

シナリオはアニメ版の続きを描いているようで、全体を通して特型駆逐艦の吹雪の成長を描く話です。
アニメ版で沈んだ駆逐艦 如月が泊地に帰ってきたはいいが様子がおかしい、事情を知る空母加賀が、如月と仲の良かった吹雪、睦月、夕立に色々説明する。
一方鎮守府(というか艦隊かな)ではアイアンボトムサウンドに何かあるということで、そこに巣食う敵艦隊を撃滅するという新たなる作戦が発令され・・・
みたいな、擬人化モノがここまで流行ってなかったら「何言ってんだこいつ」みたいな文章を垂れ流すわけですが、実際そうなんだからしょうがない。

深海棲艦とは何なのか、という部分はゲームでも明言されているわけではないので、少なくともアニメ版としての深海棲艦とは何か?という見解を出している作品として、
艦これのファンであれば見ておくべき作品かもしれません。

アニメ版では批判の多かったシナリオについても、2時間以内に終わる劇場版ではスマートに収まるようになっていて改善されていました。
また映像に関しても、劇場版クオリティというか、特に目立つ粗などはないように思いました(アニメという性質上ケチをつければいくらでもつけられるものだけど)。

しかし、これは本作に限ったことではないですが、やはりアニメ特有の気になるところというのが目についてしまいました。
アニメだと基本的に喋っている人物以外の人物は止まっています。けれど実写作品やCG作品だと、人物が待機している状態でも何らかの動きを示します。
このようなあたりが気になってしまうようでは、僕はもはやアニメーション作品が対象とするユーザーではないのかもしれません。

番外:見たかったけど機会を逃した映画

上映されるという情報を得たときはテンション高かったのに、結局見に行けなかった作品が以下。

  • シビル・ウォー
    • DCコミックス作品ですね。見たかったんですが機会を逃してしまいました。
  • レヴェナント
    • こちらも機会を逃してしまいました。ただ、明らかに予告編の段階から陰鬱な作品だったので、見ても気分良くはならんかもしれないですね。

まとめ

2017年も良い映画に出会えるといいなぁ。
2017年はジョン・ウィックの2作目が公開されるらしいので、楽しみです。