「俺は初音ミクを観に来たと思っていたのだけど、実際は初音ミクが好きな方々を見に行っていたのだとわかった。」

関東にいる。今年初の関東。 昨年11月のGDDに参加して以来の関東である。 昨年は4回も関東に来た。今年はどうなるか。 今年の吉凶を占う一発目の関東旅行は、初音ミクのライブ鑑賞となった。

昨年までZepp Tokyoだったが、今回は東京ドームシティホール。 そして2days講演と言うことで、俄然やる気がでるというもの。 しかも、今回は JALで来た。 帰りはANAだ。 旅の初めから終わりまで濃厚な旅行は久々だ。 もう45日以上も待ちわびていたので、 親友のあずが俺の話を本気でうんざりしながら聞いていた。

さて、ミクパ。 ライブ演出が凝っている初音ミクのライブなのだが、昨年の3月講演は非難轟々であった。 現地で見ていた自分も、これは炎上するな、と思った。ただ内容が悪いわけではなくて、2011年のミクパの演出はそれなりに好きではあるのだが、炎上するような隙が主催者側にあったと思った。 ともかく、その反省を生かし、続く札幌、シンガポール講演をこなし、 再び東京でリベンジマッチ。

さぁ、開演。 レーザービームのド派手演出が印象的で、ライブを彩る。 初音ミクはステージの透明ボードと、上方に設置されたスクリーンを行き来する。ミクパではこの曲は外せない、という曲はもちろんのこと、OSTER Projectさんのマージナル、恋色病棟が新しくライブに採用されていた(と思う・・・記憶が定かでは無い)。ちょっとクセがあったのと、繰り返し聞いていない曲だったのでリズムが難しかった。

恋色病棟ではアリーナ席にピンクと白の巨大風船が計4個投入されて、見ててハラハラした。というのも、何度も風船がステージに向かっていこうとするのを寸前でスタッフが止めていたから。(そして一度ミクさんのほうに飛んでいったときは、うわあああああってなりそうでしたが無事で何より)

ミク、リンレン、ルカはいつものことながら、KAITOがシークレットとして登場したのは衝撃であった。いやマジで。青いサイリウムあったので、ひょっとしたら、とは思っていたのだけど、本当に登場してびっくりした。(歌える曲ではなかったけど)

一番印象深かったのは、セットリスト最後のStarduster。演奏がなく、ミクの声だけという演出があり、そこで会場全体で初音ミクと一緒に合唱しているようになったのが、目頭が熱くなった。僕はこのとき、俺は初音ミクを見に来ただけじゃなくて、ミクを応援する皆様方も見に来ているんだと思った。会場の一体感はたぶん人生の中でも例を見ないほどだった。ただただ、みんなの一体感が凄くて感動した。

アンコールの曲目も終わり、会場が明るくなったとき、アリーナ席とバルコニー席でお疲れ様の挨拶と三三七拍子。お疲れ様、ありがとう、また会おうという声があちこちで。これがたまらなく好きな光景だ。

ホールから出て、外は寒いはずなのに、ライブで興奮した体を心地よく冷ましてくれた。

(次の日へ続きます)