はじめに

天下一「AndroidのORM」武道会(2015年版) - Qiita」の「再びORM計測を行う理由」に書こうとしていた内容がありまして、ただでさえ個人の感想まみれの比較検討記事にポエムまで入れるのは躊躇われたので、自分のブログにて公開することにした次第です。

再びORM計測を行う理由

「Androidアプリ開発において、どのORMを使えばいいのか分からない」「速い速いと謳われたRealmは実際どうなのか」という個人的な長年の疑問を解決するために執筆した前回の記事。 私はあの記事を書いた後、とても満足し、やり遂げた・・・!と思いました。 来年はRealmの年になり、人々はORMに悩むことはなくなるんだ、と。 そして2014年が過ぎ去り2015年になりました。

確かにRealmは人気が出てきて、東京で頻繁にRealmユーザーが集うmeetupが開催される等、活発な情報共有がなされています。 しかしながら、まだORMの定番には成り得ていないようです。それはRealmの不安定さにあるのかも知れません。 一方でかつての定番だったActiveAndroidは全く活動がなくなり、不穏な雰囲気が漂っていました。

この1年間で、全く新しいアプローチを採用したORMがいくつか登場していることに気がついたのは、今年の11月のことでした。 それだけでなく、かつて計測したORMも進化を続けており、速度面や使い勝手の向上が図られているだろうということも気がついていました。 一方で、ORMの比較検証には時間がかかることや、本検証以降でつかうことがまず無いであろうORMを触る虚無感を思い出すと、なかなかやる気が出てきませんでした。

そんな私のモチベーションを取り戻したのは、1件のPull Requestでした。

場当たり的に書かれたORM比較検証テストケースが収蔵されたリポジトリにPRを出す人が居るなんて、と驚きもしましたが、それ以上に競合の多いORMライブラリに新たに参入し天下を取らんとするその姿勢に強く感銘を受けました。 そのPull Requestには、2014年の計測で他のORMを圧倒したRealmと比較するログが貼ってありました。 「このORMなら、アイツ(Realm)を倒せるかもしれないな・・・!」

そして再び私は長く険しいORM計測を再開することにしました。

さいごに謝辞

Qiitaのほうではちょこっと触る程度でしか触れていないのですが(いちおうはごく僅かだけどORM計測における利害関係者ということになるので・・・)、gfxさんがあのリポジトリにPRを出してくれなければ、あるいはOrmaを開発していなければ、今年はORM比較検討をしていなかったと思います。 PRを頂いたおかげで僕のやる気が復活したので、本当に助かりました。ありがとうございます。