(Twitterで書いてたら存外に長くなったのでブログで書く)

昨今話題のあの件について、別角度から。 まぁ勉強会がというよりも不特定多数の人間を集めるものに関しては、行動規範はあったほうがいい(それは制約と言うより参加者に気づきを与える教科書的な面, 気づきを与える面がある)と思います。

一方で、どんな行動規範があってもそれがいざという時に運用されなければ意味がないですが、スタッフ側(”当日スタッフ”と呼ばれる人を含みます)に逸脱行為を指摘・エスカレーションするだけの度胸・権限・基準があるかと言われると、ないことのほうが多い気がします。 (行動規範にはそれとは別に通報窓口を用意しているケースもあります。そこは今回話題にしていません(そこが機能不全だったらすべて破綻していると思います))

度胸というのは、200人近い聴講者がいる中で、登壇者の発表の流れを遮ることが出来るほどの強さがあるか?

権限というのは、スタッフは不適切な発表や言動があった場合、それを遮り指摘する権限のことです。しかし、だいたいにおいて、どの催事においても相応の権限をあることが、資料に明記されています。希に言及がないことがあります(あるかどうか分からない)。

基準というのは、どこまで踏み込めば行動規範に反しているか?というものです。明らかな違反、あるいは完全に逸脱していないものは問題がありませんが、ラインのギリギリ上のものは(登壇者はセーフと思っていてスタッフはアウトと判断したケースでは)確実に揉めます。

私自身も(その催事の行動規範を読んだ上での)個人的な基準でやや気になったことをスタッフチャットで書いたりするもののスルーされることもあり、そうなると「この催事の温度感としては許容範囲なのかな」という判断になってしまいます(※念のため書くがドロイド会議ではない)。

このようなこともあり、自らの基準に疑問を抱き、最近はもともと好きでやっていたカンファレンススタッフ業も億劫になっている現状はあります(自分が関わる催事が後味の悪い結果で終わりたくないとのエゴによるものですが…)。

冒頭で私は「行動規範はあったほうがいい」と書きました。 しかし、守れない約束を取り付けて実施されないことは誠実な態度ではなく、有害であるとも思います(行動規範の多くは、「参加者に守って欲しいこと」に加え、「主催者が適切に対処する」とも書かれていることが多いです)。

「約束できないから行動規範を設けない」という時代でもないように個人的には思います。 なので、スタッフによって運用可能なルールを立て、行動規範を掲げる必要があるのかなと思います。

この手の話題は各方面への配慮や、かつて当事者だったりしたことから理想論だけでどうにもならないことも重々知っているため、基本話題にしたくないのですが、今回の議論をみて思うところがあり、自分がカンファレンススタッフとして貢献していた経験から言えることもあるだろうと思い、筆を執った次第です。

行動規範の概念は海外においては種々のすったもんだの末に考え出された一方、我が国においては比較的まず形から行動規範が導入されたためにすったもんだの議論がないまま今日まで来たと思っています(完全に俺の妄想によるアレなのであんまり真に受けないで欲しいが、多くのカンファレンスの行動規範が海外のそれの和訳という時点でまぁそういうことやろ感ある)。 一旦、我が国も「すったもんだの議論」を踏まえて、我が国流の行動規範を考えても良いかもしれないし、他国流の行動規範を完コピするのも良かろうと思います。

また、本件の発端のツイートには純粋な気持ちで良い気づきをもたらしたと思います。僕は本当によかったと思っています。 マイノリティにとって「陳情する場所」がないならSNSで広く世に問う為に書くしかないわけで、正しい行動だと思いました。

特にオチはないです。すいません。