はじめに
いろいろな事情がありマザーボードを買い換えることを検討していたタイミングでB550マザーが発売されたので、いろいろ考えた結果、 ROG STRIX B550-E GAMING を買いました。
なぜB550マザーを買ったのか
もともと、以下のような構成のPCを使っていました:
パーツ | 名称 |
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マザーボード | ASUS PRIME B350-PLUS |
CPU | Ryzen7 1700X -> Ryzen7 3700X |
グラボ | Palit の 1070 -> MSI GeForce RTX™ 2070 ARMOR 8G |
CPUクーラー | リテールクーラー -> Corsair H150i PRO RGB 360mm |
メモリ | どっかのメーカーの 16GB x2 (OCして3200MHz出るやつ) |
電源 | どっかの650W 80PLUS Gold 電源 |
ストレージ | NVMe M.2 500GB をメインストレージにしつつSSDとかHDDとか |
ケース | ガレリアのアレ |
これはもともと2017年9月に購入したガレリアのBTOパソコンで、そこからパーツを買い足したりしていじっていたものです。
(元々の構成から変わったものは ->
と矢印書いておきました)
パーツはアップグレードをしつつ、マザーボードはそのままで、間もなく3年使い続けている状況で、最近はブルースクリーンを吐いて突然死したり、再起動したタイミングでM.2を見失うとか、グラボからの出力が付いたり消えたり等々起こりがちになってきたので、「そろそろマザーが限界かもな~」と思うようになっておりました。 (最近知ったのですがB350マザーではRyzen 3000番台プロセッサーって公式にはサポート外だったらしい…)
そういうタイミングでB550マザーが発表されたのと、Define 7 Compactが発売されたので、これは良いチャンスだと思ったので、組み替えを決意しました。
Define 7 Compactは奥行きがガレリアのケースより短く、若干高さが大きくなったがフロントに水冷ラジエーターが置けること、フロントUSB-Cがあること、Fractal Designだから、という理由で即購入しました。
(あと急に10万円が降ってきたのも大きなプッシュになりました。ハイ)
購入の決め手
MSI, ASRock, ASUS, GIGABYTE, BIOSTARなどありますし、そもそもX570という選択肢もあったと思うのですが、どのようにしてASUS及びB550-E GAMINGにしたのかをまとめると:
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B550 or X570 ?
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そもそも B450 は、せっかく3000番台CPUを使っているのにPCIe 4.0を使えないのはもったいないな~みたいな感じで、今回は除外。
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MSI MEG X570 Unify は充分検討に値するものだった
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ただ、今使っている電源がマザーの補助電源出力は8Pinしか持ってなかった
- X570 Unifyは 8+8Pinを要求するが、今回は電源を買い換えたくなかった
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B550マザーのハイエンドは8+4Pinで済む
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4Pinを足すだけなら、ペリフェラルから変換できるので許容範囲
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電源の要求水準が、X570は高いがB550は比較的低いことからB550を選択
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フロントUSBの有無 ?
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Define 7 Compactのフロント端子を余すことなく使いたかった
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フロントUSB-Cに対応したマザーは、B550では数が少ない
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MSI, ASUSのB550-E, ASRockの中-上位モデルは端子を持っているがGIGABYTE, BIOSTARは持ってない
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USB3.2 Gen2(10Gbps)を持っているのはASUSのB550-E GAMINGのみ。それ以外のメーカーはUSB3.2 Gen1(5Gbps)どまり
- ただこれはそこまで決め手ではなかった
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バックパネルのUSB端子 ?
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マザーボードのバックパネルのI/Oインターフェースは各社の個性が出る
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例えば B550-E GAMINGは USB2.0が4ポート, USB3.2 Gen2 が 3ポート(含Type-C)
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PRIME B350-PLUS ではWebCamやら無線マウスのドングルなど、USB2.0で済むような機器を繋いでいたので、それなりの数のUSB2.0端子が欲しかった
- USB3.xを使ってもいいんだが、なんか早いスピードが出るレーンを潰したら、もったいないやん?
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MSI MPG B550 GAMING EDGE WIFI は USB2.0 2ポート / USB 3.2 Gen1 2ポート / USB 3.2 Gen2 2ポート(含Type-C) だったので、ちょっと惜しい
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Bluetoothデバイス ?
- PRIME B350-PLUSではBluetoothドングルを刺していた
- でも折角だったらBluetooth 5.0対応させたいやん?
- 今回、予算に余裕があったので Intel AX200を搭載しているマザーが欲しかった
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伸びしろがあるか ?
- BIOSアップデートとか、先進的な端子があるのか、とか…
- PRIME B350-PLUSで相当長いことBIOSアップデートをしてくれた
- Type-C Audioとか気になる。
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ASUS or ASRock or MSI ?
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ここまでで以下のマザーが残りました
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ASRock B550 Steel Legend
- Wi-Fiモジュールがない
- B450でめっちゃユーザーがいるので、あえて違う方向性でいきたくなってしまった…
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ASRock B550 Taichi
- ハイエンド故にめっちゃ高い, ほぼ定格運用なのでここまでのものはいいかな…
- あと6/20に発売されなかったのも残念…
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MSI MPG B550 GAMING EDGE WIFI
- バックパネルの端子がちょっと少ないかな…
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MSI MPG B550 GAMING CARBON WIFI
- ド本命だったけど 6/20 に発売されなかった…
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ASUS ROG STRIX B550-F GAMING (WIFI)
- E GAMINGと悩んだ(ちなみにEのほうがハイエンド)けど、ちょっと普通かな~…
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ASUS ROG STRIX B550-E GAMING
- USB-C Audio OUTがある、なんだこれ
- ASUSのB550マザーにはCPUノイキャンができる
- “ROGに参加せよ” は気に入らないが…
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というわけで ASUS ROG STRIX B550-E GAMING に決定。
(なお、もともと M.2 を 3枚刺したい!ということでGIGABYTE B550 AORUS MASTERを検討していた。MSI MEG X570 UNIFYも3枚刺せるんだけど。けれどフロントType-C端子が欲しかったので今回GIGABYTEはご縁がなかったということで。。。)
組み替えの様子
まぁそんなわけで6月20日にアキバのツクモexに行ってきて、B550-E GAMINGをガシッと掴んでレジに直行余裕でした。 (帰りにアキバをウロウロして、ジャンクのRadeonを買ったりもした)
自宅に帰り、データのコピーをしたりした後に、組み替え作業を始めました。 パーツがすべて新品ではなく、旧PCから持ってきたり掃除したりしていたので、だいたい6時間くらいかかった。。。
さて、今回は組み替えなので、旧PCから使えるパーツを持ってきているのですがなかなか四苦八苦しました。。。
簡単なレビュー
タンブラーが貰えるキャンペーンのために価格.comにレビュー投稿する都合、ムダに細かいところまで見た。
良かったこと
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B550マザーのPCIe 4.0レーンにより、M.2ストレージの速度が 5GB/s 出た
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PRIME B350-PLUSの「動けばええやろ」なデザインと異なるちゃんとしたデザイン
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「ROGに参加せよ」を除く
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ただ実際に組み込むとバックパネルカバーに描かれた文字は光らないので目立たない。
- ROGロゴは光る
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最初ブートできなかったのだけど、Q-CODEやQ-LEDで原因を突き止めることができた
- グラボの刺さり方がイマイチだったっぽい
- もしこういうDIY-フレンドリーな機能がなかったら、結構ドツボにハマっていたかもしれない。。。
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Corsair iCUEにより、簡易水冷のヘッダーLEDとマザーLEDが同期とって光る
- MSIのグラボがこの枠組みに入ってないのが残念。まぁまぁ目立つんやが。。。
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謎のパワーでWindowsの初回起動時にARMOURY CRATEがインストールされ、ドライバー類はそこからワンクリックで導入できた
- DVDを読む必要がないし、ドライバー一覧からひとつひとつダウンロードして適用する必要もない。ラク~
良くなかったところ
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2.5G LANに使われているIntel I225-Vは、やっぱりなんかおかしい
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MAP-E環境で500Mbpsは軽く出る自宅ネット環境下で150Mbpsしか速度が出なかった
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ググったらIntel Z490マザーで同様の症例があり、ドライバーを入れ直したら改善した(当然B350マザーのときより速度が出ており満足です)
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そもそもI225-VはWindows10の標準対応ドライバー(?)には存在しないようで、Windows起動直後は動作すらしない
- Wi-Fiモジュール Intel AX200 は問題なく動作するため、ARMOURY CRATEなどの導入はいったんWi-Fi経由で行うと良さそう
- Wi-Fi環境がない環境だと詰むかもしれないネ!
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まとめると、有線LAN関係が「ポン付け」でうまくいかないのはハードル高そうだな、と
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グラボが安定しない、Chromeが不安定になる
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まずざっと組んで電源を入れたときに"BOOT"と"VGA"でエラーを出した
- グラボを挿し直したらブートした
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その後Windows10を起動し、Chromeを使っていると、なんか350の頃よりモサモサしている感じが…
- Gmailが重い、YouTubeが重い、別のタブから戻ってきたとき描画待ちがめっちゃある
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原因が特定しづらいが、なんとなくPCIeレーンあたりかなぁ・・・?と思ったのでBIOSアップデートをした
- 初期インストールのBIOSバージョンは、確か “0249” がインストールされていた
- アップデート後、 “0608” がインストールされた
- (そういえばB350マザーにあったネット経由でのBIOSアップデート、出来なくなったのかな?)
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いまのところ安定しているように思うが、様子見かな。。。
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AIノイズキャンセル機能が期待外れであった
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RTX Voice
- 質がいい、聞き逃しがない
- 低遅延 (100msオーダー)
- グラボが暖まる(負荷が高い)
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ASUSマザーで使えるAIノイズキャンセル
- 質はほぼ同様だが聞き逃すことがある
- 遅延多め(1secオーダー)
- グラボは冷えている、CPUが過負荷になることもない
- クッソ不安定。動かないことがめっちゃある。
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intelliGo という会社の製品を持ってきているらしい
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1秒の遅延でゲーマー向けを謳うの、ちょっとそれは・・・
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まとめ
自作PCは実質の初挑戦でしたが、多少のトラブルはあったものの、うまくいきました。 Define 7 Compactの見た目がめっちゃいいのでとても気に入ってます。 「ROGに参加せよ」デザインで個人的には充分ASUSマザーを避ける理由にはなっていたのですが、機能面ではとてもよい優等生的なマザーボードだと思いました。
ちなみに、最終的な構成は以下の通りとなりました。
パーツ | 名称 |
---|---|
マザーボード | ASUS ROG STRIX B550-E GAMING |
CPU | AMD Ryzen7 3700X |
グラボ | MSI GeForce RTX 2070 ARMOR 8G |
CPUクーラー | Corsair H150i PRO RGB |
メモリ | XPG GAMMIX D10 DDR4-3200 16GB x 2 |
電源 | FSP AURUM 92+ 650 PT-650M |
ストレージ | CFD CSSD-M2B5GPG3VNF / WDC WDS100T2B0C-00PXH0 |
ケース | Fractal Design Define 7 Compact |