ブログのパーマリンクURLを置き換える地味な作業をしていて、久々にいろんな記事を読み返して自害するかどうかを真剣に考えるくらいにはひどい駄文を見せつけられたのですが。 そんななかで昔書いたこんな記事が目に留まり、思うところがあり今の気持ちを書こうかなと。
結論から言うと 今現在は地方でITエンジニアをしたいと思うことがなくなってしまった。 しかし将来、自分の環境が変わったら(家庭を持つとかしたら)また考え方が変わると思います。
あの記事を書いた2014年時点で、まだまだ東京に本社がある企業が地方都市に拠点を構えることは稀で、 Sansanが神山に拠点をもつことが(ごく狭い範囲では)話題だった気がします。
あれから2019年、5年経ちました。LINEが福岡や京都に拠点を構え、北海道はインフィニットループが頑張っており、メルカリは(開発拠点ではないが)東北にCSの拠点を展開するなど、各社いろいろやってきている。
まぁそういうなかで、(首都圏を別にしたら)「生き残れる地方」と「それ以外」で差がくっきり出てしまった。もうこの流れは変えられることではなく、(誰がそうしたわけでもなく図らずも)大企業が生き残る地方を選択するような図式になってしまった。 また、大企業が地方に拠点を構えた結果、地方で優れたエンジニアが大企業にとられて、なんか謎の力で東京に上京させられるような、ある種のストロー現象も起こるかもしれない(俺からは観測できてないので、そういうのは起きてないことを願いたいが・・・)。 こうなってしまっては一般人がどうこうできる領域でもないなぁと思った次第。
また、さっきの話と関連して「エンジニア不足」があります(いや2014年もあったと思うけど今ほど言われてなかった気がする)。 各社全国くまなく優れたエンジニアを探している中で、条件面もかなりよくなっている。 上京することが前提の採用ではなくなりつつあるのかな、という温度感を感じます。 実際、知人のAndroidエンジニアは東京での生活に嫌気がさして、中国地方でリモートワークをしていたりします。
そして俺自身も、東京で暮らしているものの週の半分は自宅で仕事をしており、週1の定例会議のために出社している具合です。 (言い訳すると、生活リズムに難があり、出社するより即リモートワークしたほうが時間効率が良いという判断をしています) また、チームメンバーもリモートワークをよき具合に活用していたりします。 そういう離散したチームを率いているので、あまり勤務する場所にこだわりを感じなくなっております。 そんなわけで、まぁいつでもどこでもやっていける自信があるからこそ、「地方でITエンジニアをしたい」と思わなくなってしまった。
「働き方改革」だと時の政権が言ったわけで、実際俺なんかは自由な環境を手にしたわけですが、 しかしまだまだ働く場所を選べる人は少ないので、より柔軟な働き方ができるようになれば、地方のITエンジニアにとって良くなってくるのかなぁ・・・と思ったりします。 そこから、柔軟な働き方ができる人たちが地方の企業を手伝うとか、そういう流れに期待したいところです(自分もそういうのをやりたいなぁと少しずつ準備しているところです)。